A 接骨院・整骨院

 病院・クリニックとは違って「柔道整復師」の国家資格を持っている方々で開業されています。
 基本的には “骨屋さん” ですが、機械や器具を使ったり手技によるカラダをほぐす施術も行われます。
 医療保険などを施術の部位範囲で使えるため、交通事故などが原因のカラダのメンテなどにも利用されている患者さんが
多いようです。

 その保険適応の部分で、病院・クリニックの「整形外科」と商業的なライバルになってしまっているようですし、施術部位を
ごまかして国に対し医療保険を多額請求する悪徳なところも存在するようです。

B マッサージ院

 「あんまマッサージ指圧師」の国家免許を持っている方々が開業されています。
 基本的には “筋肉屋さん” で、あまり大きな機械を使わず、おもに手技によってカラダをほぐします。
 接骨院・整骨院と同様に施術部位による医療保険を使うことができますが、実際には医療保険を介さないところが多く、
治療費も実費になり高額になってってしまうことが多いです。

C 鍼灸院

 「鍼師」または「灸師」の国家資格を持っている方々が開業されています。
 基本的には “ツボ屋さん” で、東洋医学的見地から針を刺したりモグサを燃やす熱を利用しての内科的な部分の治療をします。
 術者によっては、刺している針に電気を流したり、針を刺した後に血を吸い取る「寫血」をしたりする所もあります。
 しかし、中にはカラダの中で針をわざと折る「折鍼療法」をする術者がおりますが、長年カラダを動かしているうちに
その針が事故を起こすことがあり、私個人的にはお奨めしません。

D 漢方

 おもに植物や動物を使った生薬を調合して、口から服すことによってカラダを良くしようとする東洋医学です。
 患者さん一人ひとりのカラダの調子を診て生薬を調合し漢方薬を作るのですが、最近は薬剤会社が漢方薬として発売し、
病院・クリニックで処方してもらう方法も浸透してきました。

 ただし「漢方薬は認めない!」という排他的な医師もまだまだ多く存在するせいか、医者嫌いの患者さんには病院を
頼らないもう一つの選択肢として位置づけられてきたように思います。
 しかし、「副作用が少ない・効き目が優しい」などと言ったある意味間違った考えを持つ患者さんも多いようです。

E 整体・療術

 国家資格を持つ上記@〜Cとは違って、医学博士などが認可する形で民間資格を持っている方々が開業されています。
 「手技・運動法」だけではなく「磁気・光線・電気・温熱・足底療法・アロマ・カラー・海外での民間療法…」など多岐にわたる
施術方法を行っていることが特徴です。

 しかし、根拠の無い効果効能を謳ったり、また健康食品や器具の販売に誘導する商法や、性感・風俗業と混同している
商法などしている方々も多く、また、海外での資格を説得力にしたり、時にはオカルトに走ったりしているなど、「ヤミ営業」を
している方々との区別が難しいのも事実です。

F アドバイザー・カウンセラー・セラピスト

 国家資格・民間資格も含めて、患者さんのお話や生活の様子などを伺って病気の原因を突き止め指導していき、症状が
改善していくよう促していく方々です。
 病院と連携することでスムーズに薬の処方や治療が受けられるところもあります。
 また場合によっては、役所などでの手続きや、介護など家族にも関係するアドバイスを受けられるところもあります。

G スポーツジム・水泳・ヨガ教室…など

 自分から積極的にカラダを動かしたりするための施設で、そこでは動き方・鍛え方などを指導したりサポートしたり
する方々が存在します。
 民間企業が行っているところもありますし、自治体が運営しているところもあります。

 ただ、得てして施設の備品を貸すだけで実質的にお客さんには指導せず放置状態…というところも多いのが現状です。

H 薬局・健康食品・マッサージ機…など

 上記@〜Gを利用せず、自分自身で症状の改善を試みる方法です。
 薬局には国家資格を持っている薬剤師がおりますし、健康食品などの販売店には店員さんがおります。
 また、インターネットを使って自分自身で調べて、ネット販売を用いて購入する方法も多くなってきました。



いかがでしょうか?
実は、自分のカラダを改善させる方法はいっぱいあるんですね…。

・・・しかしながら、一番大切なことがあります。

   もしかして「なんとなく」という気持ちで
   “専門家” と言う人達に自分のカラダのことを丸投げしていませんか?

雨に打たれてずぶ濡れになったり、酒を必要以上にあおったり…などしてカラダに負担を掛けておいて、「専門家なら
何とかしてくれる」なんて勝手に過剰な期待を起こしていませんか? さらに「専門家は責任があるんだから、
何かあったら訴えてやる!」とか思っていませんか?
その考え方こそが、医療をはじめとするこういう施設の働きの “足かせ” となります。

  「救急車を呼んでもなかなか病院に向かってくれない!」
  「子供が産まれそうなのに初めから通院してないと産ませてもくれない!」
  「効き目の無いマッサ−ジでゴマかされる!」
  「話を聞くだけのカウンセラーなんて…!」

これらがそうです。
医療系・指導系への「モンスター○○」と呼ばれるクレーマーの影響によって、現在の日本ではきちんとしたサービスが
受けられない…ということも多くなってきました。こういうことがあまりに酷くなれば、やがて専門家に
「こちらは関知いたしませんので…」という責任の負担を回避する態度を執られるのは必至でしょう。

患者さんも人間ですが、施設のスタッフも人間です。
自分だけではなく、みんなが気持ち良くそして最大限のサービスを受けられるよう、1人ひとりが節度を持って、
せっかく培ってきた最高のシステムを有効利用しようではありませんか…!







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@ 病院・クリニック

 「医師免許」や「看護師免許」などの国家資格を持っている方々で
構成されています。
 症状を出す病気を検査によって特定し、薬 or 手術 という手段で
治療する…という施設です。
 急性症(ウイルス性の病気・ケガ・炎症・物質的に損傷している場合…
など)を、最新の検査機器と技術、そして優れた医療論理を駆使して
治療します。昔の「不治の病」と言われた病気に対峙して、今では
たくさんの「不治の病」を克服してきました。
 一般的に、医療保険などが細かい分類でも使えるため、便利で安価な
最新の医療を受けることができます。

 しかし最近、一部の病院・クリニックではビジネスが医療より優先してしまって、「あなたの○○は大丈夫ですか?」と
不安を煽っては “病人” を増産しているキライがあります。
 また、生命に関わらない病気などでは手を抜いたような誤診も多く、お客さんである患者さんに対して横柄な態度で
接する医師や看護師も少なくありません。
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FILE No.01 : 症状を改善するための施設の選び方


  「痛い」「動かしづらい」「疲れやすい」…。

カラダを不調っていうのはなかなかストレスが溜まります。家族や仕事のためにもいち早く何とかしたいものです。
カラダの調子を良くするべく施設は日本に多く存在しますが、ひとことで “施設” と言ってもいろんな所・いろんな方法が
あります。

さて、みなさんはどういう基準でどこに行きますか?